薄肌ねえさんのお肌 ──肌弾力


薄肌は、まだ十分に解明されていない繊細な肌領域。
「スキンケア実験室」では、
化粧品開発歴10年以上のわたくし「こうじ先輩」が、
薄肌ねえさんの肌を科学的視点から分析することで、
薄肌について探求していきます。
今回はお肌の弾力性についてです。
肌弾力とは?
薄肌さんのなかには、お肌にハリや弾力がないと感じている方も多いのではないでしょうか?
「お肌の弾力性」=「肌弾力」とは、肌が引っ張られたり、圧がかかって押し込まれた後に、元の形に戻る能力を指します。
弾力のある肌はピンと張ったようなハリがあり、たるみが少ないのが特徴です。
つまり、肌の若々しさやバリア機能を保つうえで、とても大切なんですね。
測定に使った機械と方法
今回はキュートメーターMPA580というものを用いて、薄肌ねえさんのお肌の弾力性を測定してみました。


この機械も多くの研究論文に使用される信頼性の高い機械です。
弾力性を「R2」という0〜1の数値で表し、1に近ければ近いほど弾力が高いという指標になります。
実際の測定結果は?
今回は、薄肌ねえさんの頬の部分を測定しました。


その測定結果は…
R2=0.68
R2とは、 吸引時の最大伸長値(Uf)に対する吸引解除後の皮膚のトータル回復量 (Ua)の比。(総弾力を示す)
……
…………
………………
…………難しいですよね!
簡単にいうと、このR2という数値は、
「肌を引っ張って離した際に、どのくらい元の形にちゃんと戻れたか」を数字で表したものです。
「薄肌=弾力がない」というわけではない!
R2が1に近い → しっかり元に戻れている(お肌にハリや弾力がある)ということです。
社内で多くの人の肌弾力を測定していますが、
薄肌ねえさんのR2=0.68という数値は、社内の同年代(30代)の方の数値と比較してもそこまで悪くない数値です。
肌が薄いからといって、弾力やハリがないというわけではなさそうですね!



自分では、肌にハリがなくてやわやわな印象だったので、今回の結果は意外でした!
紫外線対策で肌弾力を守る
薄肌だからこそ、紫外線対策はとても大切!
紫外線は、肌のコラーゲンやエラスチン(肌の弾力を保つ成分)を破壊してしまう可能性があります。
そこで、以下のような紫外線対策がおすすめです。
- 日焼け止めをしっかり塗る:薄肌の方は低刺激タイプの日焼け止めがベター
- 日傘や帽子で物理的に防ぐ:肌に直接紫外線を当てない工夫を
- UVカット機能のある衣類を選ぶ
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しっかり紫外線対策をして、肌弾力をできるだけ維持できるようにしていきましょう!
これからも、「薄肌」を科学で分析していきます!
今回は「肌弾力」から見た、薄肌の一面をお届けしました。
今後も、皮脂量、キメ、バリア機能など、薄肌の構造や特性を少しずつ掘り下げていく予定です。



次回も、薄肌ねえさんの肌を実験台にしながら、
リアルな「薄肌の中身」を明らかにしていきます!
お楽しみに!