日焼け止め、ノンケミ・ジェル・乳液タイプでどう違う?【薄肌さん向け選び方】

──薄肌が選ぶべきUVケアの考え方

「日焼け止めの処方タイプと、薄肌にとっての選び方」を、
開発歴10年以上「こうじ先輩」が解説!

薄肌ねえさん

日焼け止めは、こうじ先輩自身も合う合わないが分かれてしまうアイテム。
解説が楽しみですね!

はじめに:日焼け止めは“防御力”と“快適性”のバランスがカギ

日焼け止めの選定においては、SPF/PAなどの紫外線防御性能だけでなく、

  • 使用感(テクスチャー)
  • 肌への刺激ポテンシャル
  • 落としやすさ・残留性

などを含めた「総合的な設計」が重要です。

特に薄肌の方にとっては、UVケア製品そのものが肌負担になり得るため、
処方タイプに注目することがとても大切です。

目次

日焼け止めの処方タイプを整理すると?

多くの市販製品は、大まかに以下のようなカテゴリに分類できます。

タイプ主な特徴使用される紫外線防御剤テクスチャー傾向
ノンケミカル
(紫外線散乱剤のみ)
低刺激設計/白浮きしやすい酸化亜鉛・酸化チタンクリーム・乳液系に多い
ジェルタイプ軽い使用感/水分多め散乱剤+吸収剤が主流水っぽい・ベタつかない
乳液タイプ保湿感/しっとり仕上がり散乱剤+吸収剤混合が主流なめらか/やや油性感、振って使うタイプが多い
こうじ先輩

※もちろん、設計によって例外もあります。

紫外線防御剤の種類と、薄肌への影響

日焼け止めに使われる防御剤には、大きく2種類あります。

● 紫外線吸収剤(ケミカル)

紫外線を熱エネルギーなどに変換して肌を守る仕組み。

処方自由度が高く、白浮きやきしみが少ない反面、
紫外線吸収剤が合わないという肌質の人は刺激に感じたり、目にしみたりすることがあります。

こうじ先輩

感受性の高い肌には注意が必要です。

● 紫外線散乱剤(ノンケミカル)

紫外線散乱剤は紫外線を吸収するだけでなく、物理的に紫外線を跳ね返すことで紫外線から肌を守ります。
酸化亜鉛・酸化チタンが代表格。

安定性・刺激低減の観点では優れるものの、
白浮き・乾燥しやすさ・毛穴に入り込むなどといった課題もあります。

こうじ先輩

バリア機能が不安定な肌には、
処方次第でメリットにもデメリットにもなり得る存在です。

薄肌さんにとっての選び方のヒント

肌のバリア機能が不安定で、刺激に敏感になりやすい“薄肌”においては、以下の視点が有効です。

日常使いであれば「ノンケミカル」+「低刺激処方」の製品をファーストチョイスに

  • 日常使いでSPF30程度であれば、紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを使う
  • アルコール、精油、香料などが極力配合されていないものを使用する

バリア機能に影響しやすかったり、光毒性が懸念されるような成分は避ける 

レジャーなど長時間外にいることが予測される場合は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を併用した高いSPF、PA値の日焼け止めを使う!

紫外線散乱剤のみで高いSPF値を出しているものは、紫外線散乱剤が多く配合されており、
乾燥などの原因になることがあります。

紫外線吸収剤と併用して、高いSPF・PA値を持った日焼け止めを使ってみましょう。

どうしても紫外線吸収剤を避けたい方は、朝のスキンケアで保湿をしっかりしてから紫外線吸収剤フリーの日焼け止めをぬったり、乾燥してきた場合はミストなどで保湿することもオススメです。
肌に負担がない程度に、洗い落としはしっかりするようにしましょう。

「ジェルタイプ」は使用感重視の日に

水分量が多く、肌あたりがやさしいジェルタイプは、使用感がよく夏場に人気。

ただし耐水性が低い可能性が高いので、こまめな塗り直しは特に必要なタイプです。

薄肌ねえさん

使用感が良くて手軽なジェルタイプは、ズボラな薄肌ねえさんは使用頻度高め。
でも高SPF/PAで安心してしまって、塗り直しの意識が低かったかも……。
こうじ先輩の解説を聞いて「焼けるはずだわ……」と反省しました。

こうじ先輩のおすすめ使用シーン別分類

使用シーン薄肌さん向けおすすめタイプ
敏感な日(ゆらぎ・花粉・生理前など)◯ノンケミカル処方でSPF30~40程度のもの
◯敏感肌を意識したアイテム
化粧下地として使いたい日◯ノンケミ or ケミカル混合の乳液タイプ(保湿力重視)
軽いお出かけ・汗ばむ日◯ジェルタイプ(薄膜仕上げ/短時間使用)
◯ノンケミカル処方でSPF30~40程度のもの
紫外線強い日(レジャー等)◯SPF/PA高め+紫外線吸収剤と紫外線散乱剤併用(上からパウダーで補強、保湿)

おわりに:「処方を見るクセ」が肌を守る近道

「薄肌さん向け=ノンケミカル一択」ではありません。

紫外線散乱剤のみの日焼け止めを使ったことで、逆に乾燥を加速してしまったり、
クレンジングで落とし切れずに、肌に残ってしまった紫外線散乱剤が原因で肌荒れしてしまうこともあります。

こうじ先輩としては、

  • 成分表と“にらめっこ”する癖がつくと、選択肢が広がります。
  • また、SNSでは誤った情報なども拡散されています。
    ぜひ、「ご自身の肌に本当に合わない成分は何なのか」を見つけていきましょう。
  • 不安があるときは、使用感や刺激性をテストする“パッチテスト”などをしてみましょう。

というメッセージをお伝えしておきたいと思います。

薄肌ねえさんのひとこと:ノンケミ=絶対安心ではなかった!

ノンケミカル(散乱剤)の日焼け止めなら安心かな?と思っていたんですが、
初めて使ったときは、逆に「なんだか乾燥してピリピリ…?」と違和感が……
あとでこうじ先輩に聞いたところ、皮脂吸着作用や粉体の摩擦などによる“物理的な刺激”もあるとのこと。
「ノンケミならOK!」ってわけじゃないんだなと、身をもって実感しました。

結論:処方を見るクセが、自分の肌を守る第一歩だった!

こうじ先輩のアドバイスを受けて、成分表を「にらめっこ」するようにしています。

特に紫外線吸収剤の種類(メトキシケイ皮酸エチルヘキシルなど)や濃度の雰囲気、
界面活性剤の有無、保湿成分のバランス
あたりをチェックすると、「これは薄肌向きかも」が見えてくるように。

肌に合う日焼け止めは、“成分”と“肌の状態”の相性で選ぶもの
見た目やテクスチャーだけに惑わされず、「処方の中身を味方に」していきましょう〜!

ねえさんはこの夏、この日焼け止めがレギュラー選手の予定です💪

最初はミルクタイプにしようと思ったのですが、キシキシ感が不安で……
保湿成分が入っていて乾燥肌に向いていそうなジェルタイプにしました。
安くて惜しみなく使えるし、どこでも買えるところもポイント高いです!

塗り直しを忘れない!

ちなみに、最初はこちら👉にしようと思っていたのですが、
念のためこうじ先輩に相談してみたら
「エタノールが3つめに来ているのが少し不安ですね……
 ねえさんのお肌はエタノールは大丈夫?」
と聞かれて、やめました。

(紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の併用タイプで使いやすそうなもの!と視野が狭くなっていました。。。わたしの悪いところ。。。)

デイリー&からだ用は、無印の敏感肌用日焼け止めミルクを使います!

紫外線対策、がんばるぞ〜〜〜!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次