薄肌ねえさんのお肌 ──水分量


薄肌は、まだ十分に解明されていない繊細な肌領域。
「スキンケア実験室」では、
化粧品開発歴10年以上のわたくし「こうじ先輩」が、
薄肌ねえさんの肌を科学的視点から分析することで、
薄肌について探求していきます。
記念すべき第一弾は、肌の「角層水分量」です!
角層水分量とは、皮膚の最も外側にある角層に含まれる水分量のこと。
角層水分量が多いお肌は、お肌が乾燥しておらず、しっとりとした肌状態です。
今回はコルネオメーター(CorneometerCM825)という測定機器を用いて、
薄肌ねえさんの角層水分量を測定してみました。





コルネオメーターって、なんか強そうな名前だな……
この機器は、化粧品の研究開発において、保湿効果や肌質を調べるために広く利用されており、
皮膚に発生させた静電容量を計測することで、角層水分量を測定することができます。
(難しいですよね。。。)
原理などはいったん置いておいて、
この機器で測定すると0~120(a.u)の値が表示されます。
この値は、角層内の水分量を数値化したもので、肌の状態の目安は以下の通りです。
60以上 | 十分にうるおっている |
50~60 | やや乾燥している |
50未満 | かなり乾燥している |
今回は、薄肌ねえさんの左頬部分を測定してみました。


その測定結果は……
39.9 a.u. !!!!



低っ!!!!


今まで多くの方々を測定してきましたが、角層水分量はかなり少ない方でした。
やはり薄肌の方は、角層水分量が少ないのかもしれません。
これは角層が薄いため、水分を保持する力が弱い可能性があります。
また、バリア機能も低下しやすく、外的刺激にさらされやすいため、
水分が逃げやすい構造になっているのかもしれません。



砂漠級だと自覚していたけど、ここまでとは……笑
ちゃんと数値で見ると、説得力がすごい。
なんだか、肌が“乾燥しやすくてあたりまえ”だったことに、ちょっと安心しちゃいました。
とはいえ、スキンケアはがんばりたいところ!!
ちゃんと肌と向き合っていこうと思います……!
これからも、「薄肌」を科学で分析していきます!
今回は「角層水分量」から見た、薄肌の一面をお届けしました。
今後も、皮脂量、キメ、バリア機能など、薄肌の構造や特性を少しずつ掘り下げていく予定です。



次回も、薄肌ねえさんの肌を実験台にしながら、
リアルな「薄肌の中身」を明らかにしていきます!
お楽しみに!