化粧水、乳液、クリーム……スキンケアアイテムの役割とは?

こんにちは、薄肌ねえさんです。
「化粧水・乳液・クリーム、結局どれが必要なの?」って疑問に思ったことありませんか?
わたしも化粧品会社に入社する前は、SNSを鵜呑みにして乳液を使わなかったり、口コミで評判のアイテムを気分で取り入れてみたり……とにかく曖昧でした。
でも、肌が「薄い」と言われてから真剣に向き合うようになり、ようやくそれぞれの役割と、薄肌だからこそ優先したいアイテムが見えてきました。
今回はその気付きと、化粧品開発歴10年以上のプロ・こうじ先輩に教えてもらった各アイテム(剤型)別のオススメ成分をシェアしますね!
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化粧水の役割とおすすめ成分

まずは 化粧水。薄肌さんにとって、これは外せない存在。
化粧水は「水分を補う」イメージが強いですが、実際は 肌をやわらかく整えて、その後のアイテムの入り口を開く役割があります。
特に薄肌の場合、角層が薄くて乾燥しやすいから、化粧水でしっかり水分を抱え込ませることが大事。
<おすすめ成分>
- ヒアルロン酸Na:水分保持力アップ
- アミノ酸:肌の天然保湿因子をサポート
- CICA:赤みや荒れやすい肌を穏やかに整える
\こうじ先輩のひとことがっつり解説/
化粧水は“ただの水”ではありません。
保湿成分や機能性成分が入っているため、角層のうるおい環境を底上げしてくれますよ。
また、化粧水は 「どんな保湿成分が入っているか」 に注目して選ぶのもおすすめです。
ひとくちに保湿剤といっても、ヒアルロン酸やグリセリンのように水分を抱え込むタイプ、増粘剤としてとろみを出しつつ保湿に寄与するタイプなど、実はいろいろあります。
ただし、成分や配合量によっては敏感肌・薄肌さんに刺激になるケースも。
たとえば、ペンチレングリコールや1,2-ヘキサンジオールは保湿・防腐の役割を持ちながらも、濃度が高いと刺激を感じやすいことがあります。
だからこそ、薄肌さんはアルコールや香料だけでなく、保湿成分の種類や濃度感にも気を配ると安心です。

乳液の役割とおすすめ成分

次に 乳液。
正直、昔(割と最近まで)のねえさんは「乳液ってベタつくし必要?」と思っていたタイプ……(ベタつきが苦手なんです……)。
でも実は、薄肌にはかなり大事なアイテムでした……。
乳液の役割は大きく分けて3つ。
- 化粧水で入れた水分を逃さず守る「フタ」
- 油分と水分のバランスを整える
- クリームの肌なじみを良くする
薄肌はバリア機能や保水機能が低下している場合が多く、化粧水だけだとすぐ乾いてしまいます。
そこで乳液が必要になるんです。
<おすすめ成分>
- セラミド:角層バリアを強化
- エステル油:肌なじみの良い保湿油分
- アミノ酸:肌の天然保湿因子をサポート
\こうじ先輩のひとこと解説/
クリームと比べると、乳液は“軽い保湿+保護”。
薄肌の人が毎日安定して使うなら乳液がベースになります。
乳液だけでは保湿が足りないと感じる場合は、乳液のあとにクリームを重ねるのもおすすめです!
クリームの役割とおすすめ成分


そして クリーム。
これは「常に必須」というより、肌状態や季節に合わせて使い分けるアイテムだと思っています。
冬の乾燥や、花粉・紫外線など外部刺激が強い時期は、クリームを追加すると安心。
逆に夏の湿度が高い時期は、乳液だけで十分なことも。
とはいえ、ねえさんは砂漠級乾燥肌なので、夏でも必須!
乳液だけでは心細いです泣


<おすすめ成分>
- セラミド:特にヒト型セラミド
- シアバター:保護力が強い
- スクワラン:エモリエント効果が高い
\こうじ先輩のひとこと解説/
クリームは“仕上げの鎧”。
乳液より油分が多いから、乾燥や外部刺激から守る力が強いです。
だけど油分が多い分、皮脂の多さが気になる部分では重すぎる場合もあるので、季節と肌の状態を見て調整してくださいね。
こうじ先輩!レチノールも使ってみたいんですが、取り入れるならどのタイミングですか?
クリームがオススメです。その際は、まずは低濃度(0.1%未満、あるいはレチノール誘導体)からスタートしてくださいね!
純粋レチノールよりも「レチノール誘導体(レチナール、パルミチン酸レチノールなど)」や「バクチオール」配合のものの方が刺激がマイルドです。
お肌の様子をしっかり見ながら、焦らず取り入れましょう!


薄肌にとっての必須アイテムは?
ここまでをまとめると、
これが現在のねえさんの結論です!
若いころは「化粧水+美容液+クリーム」というスキンケアをしていて、特にトラブルもなかったのですが、年齢を重ねて小さな肌トラブルが気になるようになり……。
薄肌と知ってからは、土台ケアの重要性をヒシヒシと感じています。
今は、化粧水と乳液でしっかり土台を作り、クリームで調整するようにしたら、季節の変わり目でも大きく揺らがなくなったように感じます。
おわりに
スキンケアアイテムはたくさんあるけれど、「全部必須!」ではなくて、薄肌に合った組み合わせで“守りの土台”を作ることが大切。
これから新しいアイテムを試すときは、化粧水と乳液を軸にして、季節や肌の状態でクリームを足すべきかという視点で選んでみてくださいね。
\こうじ先輩のひとこと解説/
薄肌は“守りながら育てる”スキンケアが鉄則。必要なものを見極めて、過不足なく整えることが大事です!
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