血管が透けるのは“皮膚が薄い”から?色白=薄肌?

朝ふと鏡を見たときに、「顔に青い筋が出ている気がする…」「あれ、こんなに赤みが見えてたっけ?」なんて思ったこと、ありませんか?
実はこれ、「薄肌」と呼ばれる肌タイプのサインかも。
今回はその理由と、傾向についてこうじ先輩に解説してもらいます。
こうじ先輩の紹介記事はこちら▼

血管が透ける=皮膚が薄いから?
皮膚が薄いと、血管が透けて見えやすくなると考えられます。
私たちの皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。
表皮が薄いと、外からの光が肌の奥まで届きやすくなり、その奥にある毛細血管や静脈が透けて見えやすくなると考えられます。
特に目のまわりや頬などの皮膚が薄い部位では、血管の透けが目立ちやすくなります。

\こうじ先輩のひとこと解説/

血管が透けるような肌は、透明感があるように見える利点もあります。
血管の見え方については、肌が薄いこと以外にも加齢によって脂肪細胞が減少すると見えやすくなるという報告もあります。
色白=薄肌?
実は、肌の色は遺伝的要素で決まっています。
ヒトの皮膚にはメラニン、ヘモグロビン、カロチノイド、フラボノイドなどのさまざまな色素があり、
そのうち最も中心的な役割を担う“メラニン色素”の合成量によって、皮膚色が決まると考えられています。
人種によって皮膚色が違うように、「メラニンの合成量」や「皮膚色」は遺伝子によって決まっているのです。
そのため、「薄肌の人は色白である」「色白だと薄肌」のようなことは一概には言えないのですが、
薄肌の特徴のある人には、色白な方が多い傾向にあると聞いています。
まだこの理由は科学的には解明されていませんが、
薄肌の人には、なにか遺伝子的に共通している部分もあるのかもしれませんね。
\こうじ先輩のひとこと解説/



薄肌さんの肌の色味については、
今後スキンケア実験室の研究にも取り入れていきたいですね。
スキンケア実験室の記事一覧はこちら▼
薄肌=色素沈着が目立つ?
まぶたの周りや目元など、肌の薄い部位などでは、毛細血管の赤みや、シミ、くすみ、クマなどが目立ちやすい傾向にあります。
このことから、薄肌では同様の症状が目立ちやすい傾向にあることが考えられます。



ねえさん、若い頃からシミ、くすみ、クマに悩んできました……ズバリすぎて泣けます。


スキンケアや紫外線対策で、しっかりと予防していくことがオススメです。
角層ケアと、ターンオーバーの改善
血管が透けるのが気になる、シミやくすみなどの色素沈着が心配…という方のために、
オススメのケアをまとめました。
角層ケアで厚みを持たせる
角層の水分が減ることで、肌の厚みが失われてしまいます。
しっかりと保湿をして肌のハリを保つことや、
角層水分量を増やす効果のある化粧品を選ぶのもオススメです。
また、ピーリングなどの角質ケアは、やりすぎることで肌を薄くしてしまうため注意が必要です。
ターンオーバーを正常に保つ
ターンオーバーが滞ると、メラニンが排出されづらくなり、シミやくすみなどの原因になります。
スキンケアでの保湿だけでなく、水分補給などでも乾燥の対策をすることが大切です。
また、ターンオーバー促進機能がある化粧品を選ぶのもオススメです。
糖化を防ぐ対策
肌のくすみの原因のひとつに、糖化という現象があります。
糖化を防ぐ対策として、食事の際には野菜から食べるような“ベジファースト”を意識することや、
お酒を飲み過ぎないようにするなど、食事中の意識が大切です。
また、抗糖化機能のある化粧品を選ぶのもオススメです。



お酒の飲み過ぎ注意……ですね……メモメモ
コンプレックスにしないで、“透けやすい肌”はあなたの個性
血管が見えると、つい「人より肌が弱いのかな…」とネガティブに感じることもあるかもしれません。
でも、それはあなたの肌が緻密で繊細で、“美しさ”の特徴の一つとも言えると思います。
大切にケアをして、毎日見つめあっていると、
柔らかくてふんわりとした「守りたくなる肌」に変わっていくはず。
コンプレックスに感じていた肌の“透け感”が、自分だけの美しさとして輝く日がきっと来るはずです。



ねえさんとしては、肌の透けやすさはコンプレックスに感じることが正直多いです。
でもコンプレックスに感じている部分(シミとかくすみとか)と上手に付き合っていけたらベストだな、と思っています。
日々のスキンケアで向き合いたいところですね。