「肌が薄い」ってどういうこと?──薄肌の短所

これまでなんとなく「肌が扱いにくいなぁ」と思っていたわたしの肌。
“薄肌”という言葉を知って、少しずつ納得できるようになってきました。
でも正直に言うと、
「この肌、もうちょっと強くあってくれたらな…」と思うことも、やっぱりあります。
今回は、薄肌ねえさんがこれまで感じてきた「薄肌の悩みどころ」について、
あらためてまとめてみたいと思います。
というのも、「なんか肌が扱いづらいなあ…」と思っていた頃のわたしにとって、
“その原因が、実は『肌の薄さ』かもしれない”と気づけたことが、大きなヒントになったからです。
①若いころから出てくる、目元のちりめんジワ
「乾燥してるな」と思って鏡を見ると、目元に細かいシワがたくさん…。
まだ10代〜20代なのに!? とびっくりするほど、薄肌さんの目元は乾燥によるシワが出やすい傾向があります。

(↑20代だったころの、ねえさんの心境)
これは、皮膚の薄さ+皮脂分泌が少ない目元エリアが重なることで、
ちょっとした乾燥でも「ちりめんジワ」が目立ってしまうからです。
\こうじ先輩のひとこと解説/

角層が薄い方は、肌の水分を保持するために必要なバリア機能が低下している方が多いと言われています。
このバリア機能が弱まった状態だと、敏感肌にもなりやすいですし、水分も蒸散しやすいため、肌表面の“ふっくら感”が保ちにくくなってしまいます。
特に目元のような皮脂腺の少ない部位は、乾燥シワが出やすくなります。
② クマ・赤み・血管が「透けて」見えやすい
「顔色悪いね」と言われたこと、ありませんか?(ねえさんは結構言われます。)
それ、寝不足のせいじゃなくて、肌が薄くて“透けて”いるせいかもしれません。
薄肌さんは、目の下の青クマ・頬や小鼻の赤み・うっすら見える血管など、
“内側の色”が表に出やすいのが特徴です。
これは、表皮が薄いために毛細血管が近く、ちょっとした温度変化や摩擦でもすぐ反応が出やすいから。
「なんか顔色が安定しない…」と感じるのも、肌構造的にはごく自然なことなんです。
③ 「すっぴんの方が肌が綺麗」と言われるけれど…
肌が薄くて、毛穴が目立ちにくいタイプの人は、
すっぴんのときに「肌キレイ!」と褒められることもあります。
でも……すっぴんだとシミやそばかすが隠れない!



この「ナチュラル VS カバー」ジレンマ、“薄肌さんあるある”じゃないでしょうか……。(切実)
\こうじ先輩のひとこと解説/



皮膚が薄いことで、ファンデの密着性が弱くなってしまっていると考えられます。
これは、皮膚が薄いとキメが粗くなる傾向にあるからです。
キメとは、肌の表面にある細かい凹凸のこと。
キメが整っている人の肌を拡大してみると、細かい凹凸が規則正しく並んでいます。
その凹凸の部分にメイクがのるので、メイク崩れがしにくくなるんです。
しかし薄肌の方はキメがあらく、凹凸が少ないため、メイクのりが悪くなる傾向にあると考えられます。
特に油分の多いカバー力重視のアイテムは、浮きやすく・ヨレやすくなることがあるので、ベース設計に工夫が必要です。
④ 紫外線に弱く、シミ・そばかすができやすい
日焼け止めを塗っても、日傘をさしても、肌に受けるダメージが大きい感覚があります。
薄肌は、紫外線の影響を肌の奥まで受けやすいため、
シミ・そばかす・乾燥などの悩みが早めに出ることも。
\こうじ先輩のひとこと解説/



紫外線の影響を受けやすい肌状態だと、紫外線から肌を守るために、シミのもととなるメラニンの生成が促されます。
通常、メラニンは肌の代謝によって自然に排出されるのですが、紫外線の影響を過剰に受けると、メラニンの排出よりも、メラニンを作り出す力が大きくなってしまいます。
その結果、メラニンが肌に蓄積され、シミとなって現れてしまうのです。



わたし自身、20代からシミに悩んできて、
「なんでこんなに?」と思っていたのですが、
肌が薄いことでメラニンを処理しきれないうちに次のメラニンが発生してしまうと聞いて納得しました。
⑤ 肌状態がゆらぎやすく、合うコスメが限られる
薄肌さんは、季節・体調・ストレス・花粉・マスク擦れ…などの影響を受けやすく、肌の調子がコロコロ変わりやすいのも特徴です。
昨日まで使えていた化粧水が、今日ピリつく。
良さそうだと思って買ったコスメが、数日後に合わなくなる。
そんな経験を何度もしてきました。
だからこそ、合うコスメを見つけるまでに時間がかかるし、“一軍アイテム”がとても大事なんです。
まとめ:「弱さ」ではなく「傾向」として受け止めてみる
正直、薄肌はちょっとだけめんどくさい肌です。
でもそれは、「肌が弱い」というより、
“反応が出やすい繊細な状態”とも言えると思うのです。
不調のサインが早く出るからこそ、
肌に合うケアを見つければ、早く整う可能性もある。
知識と習慣で、ぐんと肌との関係がラクになる。
肌との向き合い方を見直すきっかけになれば嬉しいです。



次回は、そんな薄肌の「いいところ」についてお話ししますね!

