【こうじ先輩に聞く】「肌が薄い」って、どういうこと?

──角層・表皮・真皮のキホンのキ。
今回は、開発歴10年以上のこうじ先輩に、
「肌が薄いって、具体的にどういうことなのか?」を教えてもらいます!
こんにちは、開発部の「こうじ先輩」です。

今回は、「肌が薄い」とはそもそもどこのことを指しているのか? という話です。
“薄肌”という言葉はあくまで俗称ですが、肌の構造に即して考えると、
ポイントは肌の一番外側──“角層”と“表皮”の厚みや状態にあります。
肌の構造、ざっくり3層に分けると?
肌は大きく分けると、以下のような層構造になっています。
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織


ざっくり言えば、それぞれ次のような役割を担っています。
バリア、保水担当……表皮
ハリ弾力担当……真皮
断熱・エネルギー貯蔵担当……皮下組織
①表皮(ひょうひ):肌の“新陳代謝ゾーン”
表皮は、さらに一番外側から角層、顆粒層、有棘層、基底層に分かれています。
表皮の厚さは約0.2mmほどです。


なかでも角層は、バリア機能にとって欠かせない大切な層。
水分の蒸発を防いだり、外部からの刺激をブロックしたりと、肌を守る働きをしています。
この角層の厚さは、わずか0.01〜0.02mm程度(ラップ1枚分ほど)。
とても薄い層ですが、薄肌さんにとってはとても重要な部分です。



薄肌さんの場合、
この角層が通常よりも薄かったり、細胞の並びが乱れていたりして、
バリア機能が低下しやすい状態になっていることがあります。
その影響で、乾燥しやすい/ヒリつきやすい/敏感に傾きやすいという症状が現れやすくなるんですね。
さらに、角層だけでなく、表皮全体が薄くなっている可能性もあります。
ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルが乱れやすくなったり、
ちょっとした刺激にも敏感に反応しやすくなるのは、
この層が関係している場合があります。
表皮では、肌細胞が生まれ、分裂を繰り返しながら、
やがて角層になるまで成長していきます。
また、外部からの異物や刺激に反応する、免疫に関わる細胞もここに存在しています。
②真皮(しんぴ):ハリや弾力の“土台”
表皮の下にある、厚み約1〜2mmの層。
コラーゲンやエラスチンなどが存在し、肌のハリ・弾力・弾力性を支えています。



“薄肌”に直接関係するケースは稀ですが、
加齢とともにこの真皮層も薄くなっていくことが知られています。
真皮層が薄くなると、顔がしぼんだように見えてしまったり、シワやたるみが気になる肌になってしまいます。
③皮下組織(ひかそしき):体を守る&エネルギー貯蔵
皮下組織は、大部分が皮下脂肪で構成されています。
この皮下脂肪がクッションのような役割をすることで、
外部からの衝撃をやわらげたり、断熱や保温をしてくれたりしています。
また、皮下脂肪はエネルギーのもとになるので、エネルギー貯蔵としての役割をもっています。
まとめ:「薄肌」は角層〜表皮の状態に要注目
「肌が薄い=一枚ペラペラな肌」というわけではなく、
- 角層のバリア機能が弱い
- 表皮の厚みやターンオーバーが不安定
という、肌の“表面管理”がちょっと繊細な状態とも言えます。



このあたりを意識しながら、ケアの方向性や成分の選び方を考えるのが、薄肌との上手な付き合い方の第一歩です。
今後も「薄肌とは?」を深掘りしていきます!
今回はこうじ先輩に、薄肌さんの肌の仕組みについてがっつり教えてもらいました!



ねえさん的には、めちゃんこ勉強になった〜〜〜!
薄肌と聞くと、バリア機能だけの問題かと思っていましたが、
ターンオーバーも乱れやすい状態なんですね。
メイクの悩みが多い薄肌ですが、やっぱり根本から整えるのが近道のような気がします!!
引き続き、こうじ先輩の知見を借りながら、
薄肌さんが意識したいスキンケアのポイントや、アイテム選びの基本的な考え方をお届けしますので、
どうぞお楽しみに!