「弱酸性」は本当に肌にいい?化粧品とpHの関係を徹底解説

こうじ先輩

スキンケアは、感覚ではなく設計です。
「スキンケアをつくる!」では、化粧品でよく使われる成分の基本的な知識や処方開発者だからこそ分かる情報、処方の根拠や安全性の考え方、
そして、薄肌ねえさんと開発したスキンケアブランドimaét -イマエット-】の処方理論を解説します。

薄肌ねえさん

薄肌に悩んできたからこそ、「自分がワクワクするスキンケアをつくりたい」。
ブランド名やデザインに込めた想い、迷いながら選んだ言葉や色の理由をお話しします。

こんにちは!薄肌ねえさんです。

みなさんは、洗顔料や化粧水のパッケージで「弱酸性」という文字をよく目にしませんか?

「肌に優しそう」「なんとなく良さそう」というイメージはあっても、なぜ弱酸性がいいのか、その本当の理由を知っている人は意外と少ないかもしれません。

実は、「肌が薄い」と感じている人や、乾燥・刺激を感じやすい敏感肌の人にとって、
このpH(ピーエイチ)の管理はめちゃくちゃ重要なんです!

今日は、化粧品開発のプロ・こうじ先輩に、弱酸性と肌の深い関係について詳しく解説してもらいました。

目次

pHとは何か

pHとは「水溶液の酸性・アルカリ性の強さ」を示す指標です。
数値は 0〜14 の範囲で表されます。

pH性質身近なもの
0~6酸性レモン・酢
7中性
8~14アルカリ性石鹸
(歳がばれそうですが、ねえさんは学生のころ「ペーハー」って習ったんだけど、今は「ピーエイチ」だとこうじ先輩から聞いて、ちょっと恥ずかしい思いをしました)

 人の肌のpHは?

人の肌は、pH 4.5〜6.5の弱酸性とされています。

弱酸性に保たれているのは、皮膚の表面にある皮脂膜が関係しています。
この皮脂膜は皮脂、アミノ酸、脂肪酸などで構成されており、それらの成分によって弱酸性に保つことができています。

弱酸性に保つメリットは?

悪玉菌から肌を守る

皮膚には目に見えない多くの菌が住みついています。
これらの菌は皮膚常在菌とも呼ばれ、種類によってさまざまな働きをします。

善玉菌

表皮ブドウ球菌などの肌にとって良い働きをしてくれる菌 

悪玉菌

黄色ブドウ球菌などの肌あれや炎症の原因となる菌

日和見菌

善玉菌と悪玉菌のバランスに左右され、肌に良い働きをするときもあれば、増えすぎると悪い働きをすることもある菌。ニキビの原因となるアクネ菌などが代表的な日和見菌です。 

実は肌がアルカリ性に傾いたりすると、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増えやすくなることが分かっています。
黄色ブドウ球菌が増えすぎると皮膚炎などを引き起こしたり、傷があるとその部分を化膿し悪化させてしまいます。

逆に弱酸性のお肌は、善玉菌である表皮ブドウ球菌が抗菌ペプチドという成分を生み出し、黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐことができます。

つまり肌を健康に保つためには、
肌を弱酸性に保ち、悪玉菌が増えないような環境にすることが重要ということです。

ターンオーバーを整える

ターンオーバーには、スキンケア実験室の「薄肌ねえさんのお肌──ターンオーバー」でも取り上げたKLK(カリクレイン)という酵素が関係しています。

この酵素は、角層細胞同士をくっつけているタンパク質を切断する酵素です。
カリクレインがしっかり働いてくれると、角質がうまく剥がれ落ち、健康な肌を保ってくれます。

そして、このカリクレインは、弱酸性の環境で働きやすいと言われています。

つまり、弱酸性に肌を保つことが、カリクレインの機能を最大限発揮することになり、
ターンオーバーを整えることに繋がるわけです。

薄肌ねえさん

肌が弱酸性じゃないと、肌の生まれ変わりのリズムまで狂っちゃうんですね……。薄肌対策としても、pHを整えるのは必須ですね。

どのような時にpHはアルカリに傾く?

アルカリ性の石鹸(pH9〜10)で洗顔をしたあとや、肌を柔らかくする目的で、
pHがアルカリ性に設計された基礎化粧品を使ったあとなどで、肌は一時的にアルカリ側に傾きます。

人の皮膚には、「アルカリ中和能」という機能が備わっているため、
一時的にアルカリ性に傾いてしまった状態から数時間で、元の弱酸性の状態に戻るようになっています。

このアルカリ中和能によって、人の肌は常に弱酸性に保たれているわけです。

しかし、乾燥肌の人やアトピーの方の肌では、このアルカリ中和能が弱まっており、
肌が弱酸性に戻りにくく、pHバランスが乱れやすい状態になっている
と考えられています。

薄肌ねえさん

つまり、一度アルカリ性に傾くと、なかなか弱酸性に戻れないってことですね。。。その間、ずっと悪玉菌が増えやすい無防備な状態が続くなんて、怖すぎます……。

肌のpHを弱酸性にするために必要なこと

洗顔料は使われる原料の特徴から、弱アルカリ性のものが多いです。
また弱アルカリ性のものは洗浄力が高いものも多いため、乾燥の原因になる可能性があります。

健康な皮膚状態であれば、アルカリ中和能があるため、過度に心配する必要はありませんが、
敏感肌の人は弱酸性の洗顔料を使用することで、肌をできるだけ弱酸性に維持することをおすすめします。

また、基礎化粧品に関しても、基本的には弱酸性のものが多いのですが、
中には中性から弱アルカリ性になっているものもあります。

気になる方は弱酸性を訴求している基礎化粧品を使うのをおすすめします。

ねえさん的まとめ:自分の肌の「pHバランス」を意識してみよう

弱酸性が肌にいい理由が、科学的にすとんと胸に落ちました。

某ブランドのCMの影響で、なんとなく「弱酸性=正義」だとは思っていましたが、
まさか常在菌やターンオーバーの酵素にまで関わっていたなんて。

薄肌ねえさん的には、「とりあえず弱酸性を選んでおけば、肌のバリア機能を邪魔しなくて済む」という安心感が一番の収穫です。
特に洗顔後につっぱりを感じやすい人は、肌のpHが戻りにくいサインかもしれないので、まずは洗顔料を弱酸性の優しいものに見直してみるのが良さそうですね!

自分でpHを完璧にコントロールするのは難しいけれど、毎日使うアイテムを「肌の自然な状態」に寄せてあげる。
そんな積み重ねが、薄肌を健やかに育てる近道なんだなと感じました。

これからも、こうじ先輩に相談しながら、薄肌さんに本当に必要なスキンケアを考えていきたいと思います!

imaet -イマエット-

FAQ(よくある質問)

すべての石鹸はアルカリ性なのですか?
肌がアルカリ性に傾いているかどうか、自分で知る方法はありますか?
化粧水が「中性」だったら肌に悪いですか?

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